約120の高齢者施設で断水・停電など被害確認

石川県によりますと、4日午前10時時点で県内の特別養護老人ホームやグループホームなど約120の高齢者施設で断水や停電などの被害が確認されています。
このうち、石川県七尾市にある特別養護老人ホームやケアハウスを運営している「エレガンテなぎの浦」では1日の地震の後から断水が続き、入居者の生活に影響が出ています。
入居者の入浴ができず、トイレも流すことができず、衛生面で懸念があるということです。
さらに、階段の壁にひびが入るなど建物の一部にも被害を受けたほか、エレベーターが使えなくなっていて、職員らは入居者を抱えながら階段を上り下りしていました。
地震発生時に施設の5階の部屋に入居していていまは2階でほかの入居者と一緒に避難生活をしている70代の男性は、「部屋にいたときに地震が起こりテレビやたんすが倒れてきてなにも考えられませんでした。もう2度と経験したくないです。早く自分の部屋に戻ってゆっくり寝たいです」と話していました。
「エレガンテなぎの浦」の藤澤優子さんは「入居者の人たちも先の見えない状況にストレスがたまっていると思います。水が使えないのが衛生面でもとても困っています。水や食料など物資が早く届いてほしい」と話していました。