災害派遣医療チーム「DMAT」が被災地で医療支援開始

地震で多くの家屋が倒壊し救出活動が続く中で、被災した地域では、災害派遣医療チーム「DMAT」の医師や看護師などが全国各地から到着し、被災した病院や避難所などで1人でも多くの命を助けるための医療支援が始まりました。

災害派遣医療チーム「DMAT」は、大規模災害の際などに専門的な訓練を受けた医師や看護師などが派遣されるもので、地震発生から3日目の3日、活動の拠点となっている七尾市の公立能登総合病院には、多くの医療従事者が集まり、活動の方針を話し合いました。
この中で、被災した地域の医療機関では医薬品や水が不足し、十分な医療が提供できていないことや、避難所ではけがをして病院への搬送が必要な避難者も複数いることなどが報告されました。
このあとさっそくチームごとに分かれて支援が必要な現場へ向かい、岐阜県の中部国際医療センターなどの6つのチームは、避難者の数が1000人規模と非常に多くなっている能登町や珠洲市の避難所へ向けて出発しました。
「DMAT」として派遣された中部国際医療センターの山田実貴人副病院長は「発生から最初の3日間というのは、自分の傷が重傷かどうかわかっていない人も多いので、助けられる人を見つけ出し、適切な医療を行えるよう、できるだけ速やかにつなげることが一番大事だ。1人でも多くの人が助かるよう全力を尽くしたい」と話していました。