記録的大雪 輪島市の孤立状態はすべて解消

記録的な大雪となった石川県輪島市では、雪による倒木で道路がふさがれ多くの世帯が孤立状態となっていいましたが、25日午後、孤立状態はすべて解消しました。

今回の大雪で輪島市では12月22日、昭和4年の統計開始以来、12月としては最も多い60センチの積雪を観測し、雪の重みによって倒れた木が道路をふさぐトラブルが相次ぎました。
輪島市によりますと、こうした影響で、25日までにのべ19地区のあわせて205世帯が孤立状態になり、25日になっても2つの地区の10世帯で孤立状態が続いていました。
このうち、輪島市石休場町では23日から25日昼すぎまで3世帯の孤立状態が続きました。
この集落の地区長の道端正明さんは孤立状態が解消するおよそ1時間前にNHKの電話取材に応じました。
道端さんによりますと、孤立した集落に続く市道は車2台がすれ違うのが精一杯だという細い道で、雪の影響で倒れた街灯や樹木が道をふさいでいたということです。
また、孤立集落の住民のなかには、高齢の女性もいましたが、大雪に備えて事前に福祉施設に身を移していたということで、住民からは、健康状態の不良を訴える声はあがっていないということです。
孤立状態の解消後、道端さんは「今後については大雪で倒れる危険性があり持ち主がわからない木も多く生えているので、どのように対応していくか、検討を進める必要があると思う」と話していました。
北陸電力送配電によりますと、25日午後6時20分時点で能登地方では輪島市でおよそ40戸、珠洲市と能登町でいずれもおよそ20戸が停電しています。
このほか、金沢市でおよそ90戸、白山市でおよそ500戸の停電が25日夕方から確認されています。