大相撲初場所番付発表 大の里が所要4場所で新入幕果たす

1月14日に初日を迎える大相撲初場所の番付が発表され、津幡町出身の大の里は初土俵から所要4場所で新入幕を果たし、西の前頭15枚目で臨みます。

初場所の番付が25日に発表され穴水町出身の遠藤は、九州場所で5勝10敗と負け越し、東の前頭8枚目から西の前頭13枚目に番付を5枚下げました。
津幡町出身の大の里は、12勝3敗と大きく勝ち越し、東の十両5枚目から西の前頭15枚目に番付を上げました。
初土俵以来、所要4場所での新入幕となり、昭和以降では3位に並ぶ早さとなりました。
七尾市出身の輝は、5勝10敗と負け越し、東の十両3枚目から番付を4枚下げて東の十両7枚目で臨みます。
津幡町出身の欧勝海は4勝3敗と勝ち越し、西の幕下2枚目から西の十両13枚目に上がり、新十両で臨みます。
幕下は2人です。
羽咋市出身の深井は西の12枚目、能登町出身の栃登は西の59枚目といずれも番付を下げました。
三段目も2人。
白山市出身の豊雅将は西の33枚目に上げ、金沢市出身の炎鵬は東の83枚目に番付を下げました。
序二段も2人で、小松市出身の綿谷が東の56枚目に番付を上げ、穴水町出身の大翔は西の82枚目に下げました。
大相撲初場所は1月14日に東京・両国の国技館で初日を迎えます。
《大の里が会見 “勝ち越し目指す”》
1月14日から始まる大相撲初場所で新入幕を果たした二所ノ関部屋の大の里が会見し、「勝ち越しを目指して目の前の相手に集中していきたい」と意気込みを語りました。

石川県津幡町出身の23歳で二所ノ関部屋の大の里は相撲の強豪の日体大時代に2年連続で「アマチュア横綱」に輝き、大学卒業後のことし5月の夏場所で幕下10枚目格付け出しとして初土俵を踏みました。
身長1メートル92センチ、体重176キロの恵まれた体格を生かし、順調に番付を上げ、ことしの秋場所で新十両昇進を果たすと初日から9連勝して12勝3敗の成績を残しました。
東の十両5枚目で臨んだ先場所は優勝決定戦で敗れ優勝を逃したものの12勝3敗で2場所連続の2けた勝利を挙げ、25日に発表された初場所の番付で西の前頭15枚目となり、新入幕を果たしました。
初土俵から所要4場所での新入幕は昭和以降では3番目に並ぶ早さです。
大の里は25日に東京・両国の国技館で会見に臨み「番付表で自分の名前が大きくなっているのを見てうれしかった。1日も早く番付を上げたい気持ちでプロに入ったので、十両を駆け上がれてよかった。1日も早く幕内の土俵に上がりたい」と喜びを語りました。
そして「テレビで見ていた人とやれるのでわくわくも緊張もある。勝ち越しを目指して目の前の相手に集中していきたい」と意気込みを語りました。
師匠で元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方は部屋創設後、初めての新入幕力士の誕生に「体を使って立ち合いなどを教えているが、日に日によくなってきている。これで終わりではなくスタート地点に立ったばかりなので、稽古をしっかり積んで今まで以上の相撲を取ってほしい」と期待を寄せていました。