大雪 輪島市で10地区97世帯が孤立状態 約790戸が停電

記録的大雪となった輪島市では、雪による倒木で道路がふさがれたため、24日午前10時の時点で、引き続き10地区が孤立状態になっています。
一方、孤立状態が解消した地区の住民からは、車で通行できるようになり安心する声も聞かれました。

今回の大雪で、輪島市では、昭和4年の統計開始以来12月としては最も多い60センチの積雪を観測し、市によりますと、雪の重みによって木が倒れて道路がふさがれている場所があるということです。
このため、24日午前10時の時点で、山あいを中心とした10地区のあわせて97世帯が引き続き孤立状態になっているということです。
市によりますと、この地区の住民とは連絡が取れる状態で、要望に応じて食糧や毛布といった物資を届けるための態勢をすでに整えているということです。
一方、市の中心部から7キロ離れた深見町の一乗地区は、木の撤去などが進み、23日の夕方、孤立状態が解消しました。
住民の中には、車での通行が可能になったため、3日ぶりに食料品などを買い出しするため駐車場の雪かきを行う姿が見られました。
地区に住む70代の男性は「石油ストーブしかないので寒く、電気炊飯器も使えないので、冷凍してあったご飯を湯煎して食べていました。去年もこの地区は孤立しましたが、こんなに倒木が多かったのは初めてです。ひとまず孤立が解消して安心しました」と話していました。
また、大雪のため、能登地方の山間部を中心に停電が続いています。
北陸電力送配電によりますと、午前11時の時点で輪島市などを中心におよそ790戸が停電していて、復旧作業が進められています。