輪島市で停電解消の動きも市内山間部で176世帯が孤立状態

22日からの大雪で能登地方の山沿いを中心に2000戸あまりで停電が続いていますが、輪島市の一部では解消の動きが確認できました。

北陸電力送配電によりますと、県内では23日午前11時ごろの時点で、大雪の影響とみられる停電が能登地方を中心とした6つの自治体、あわせて2100戸で続いています。
このうち、約1100戸で停電が続く輪島市では、少しずつ解消の動きもみられ、大野町に住む70代の夫婦の自宅ではけさから電気が使えるようになりました。
住人によりますと、22日午前9時ごろに停電し、ほぼ24時間たった23日朝8時半に家のブレーカーを上げたところ、電気が通じたということです。
石油ストーブがあるため暖房には問題がなかったものの、明かりはろうそくを使い、食事はストーブで湧かしたお湯で作ったインスタント麺でしのいだということです。
ただ、23日午前中は、コンセントには電気が通りましたが、故障のためか電灯はつかないままになっているということです。
住人の73歳の妻は、「昨晩は暇を持て余していたのでテレビを見られるようになりうれしい。炊飯器でごはんも炊けるので、昼食には買っておいたウナギを載せてお祝いします」と話していました。

《輪島市で176世帯が孤立状態》
輪島市によりますと、大雪の影響で23日午前10時半の時点で、市内の山間部にある15地区の176世帯が孤立状態になっているということです。
大雪により倒れた木や電柱が道をふさぎ、車で行き来できなくなっていて、倒木などの撤去に時間がかかり復旧の見通しはたっていないということです。
このうち、5地区の55世帯は、歩いて行き来できることが確認されていて、輪島市は要望に応じ、食糧や毛布といった救援物資を届けることにしています。
一方、10地区の121世帯については、歩いて行き来できるか市としては把握できていないということです。