ウクライナ人僧侶が講演「戦争が終わるようお祈り」 羽咋市

ロシアによる軍事侵攻のため羽咋市に避難しているウクライナ人の僧侶が市内で講演を行い、「戦争が終わるよう毎日お祈りをしています」と語りました。

石川県ユネスコ協会が企画した講演会には、市民など約40人が集まり、ウクライナ出身の僧侶セルゲイ・フィロネンコさん(61)が自身の体験を語りました。
フィロネンコさんは軍事侵攻の前からウクライナで僧侶として活動していましたが、去年6月に日本に避難し、弟子入りした僧侶の出身地にあたる羽咋市に身を寄せています。
講演の中でフィロネンコさんはロシアによる軍事侵攻で双方の兵士も含めて何十万人もの命が失われ、国際情勢も複雑になっているという現状を説明しました。
会場からは「激しい戦闘に胸を痛めている」といった声が上がり、セルゲイさんは「戦争はむごたらしいもので、ひどい状況です。戦争が終わるよう毎日お祈りをしています」と話していました。
講演を聞いた女性は「フィロネンコさんは『大きな器の中にすべてを受け入れ、それが平和につながる』という仏教の話をされていましたが、そのように早く戦争が終わってほしい」と話していました。