「今年の漢字」は「税」街の人の反応は

ことし1年の世相を表す「今年の漢字」が発表され、「税」の文字が選ばれたことについて、金沢市内で聞きました。

富山県の30代の会社員は、「お金にまつわる話題が多い1年でした。物価が上がっているなか、税金も上がると生活が苦しくなるので、来年は生活面での税金が下がればいいと思います」と話していました。
60代のタクシー運転手は、10月から始まった「インボイス制度」について、「登録は済ませましたが、個人事業主にとっては正直、負担が大きいです」と話していました。
また、皆さんにとっての「今年の漢字」も聞いてみました。
千葉県から観光で訪れた20代の学生は、「『動』です。新型コロナが落ち着いて出かける機会が増えたり、就職活動が始まったり、たくさん動いて新しいことに挑戦する機会が多い1年でした。来年は最後の学生生活なので、将来に向けて晴れやかな1年にしたいです」と話していました。
名古屋から出張で訪れた30代の女性は、「『続』です。仕事で環境が変わり、新しく覚える仕事が多かった。慣れない仕事も丁寧に続けていくことが大切だと感じました。観光業界で働いているので、来年は北陸新幹線の延伸など、北陸の魅力を他県の人にもしっかりアピールしていきたいです」と話していました。
自営業の40代の男性は、「『球』です。WBCの世界一や大谷選手の活躍など野球の話題が多かった。頑張っている姿をニュースで見て、自分も頑張りたいと思いました」と話していました。

卸売会社・道法和豊社長は「『高』です。生活必需品が何でも高くなっていますし、花の生産者にとってもいろんなものが高くなって作りづらくなっています。電気代もそうですし、燃料代や肥料なども高いです。コストがかかるので高くなってしまうが、買ってほしいというのが現状の思いです」。

どぶろくづくりを行っている中能登町の神社の禰宜で、町の観光協会長の船木清崇さんは「どぶろくであったり、清酒であったり、神酒にも関係していて、飲んで腹を割って話すとみなさん明るくなるので。来年1年、明るくなることを心から祈念しています」。
中能登町を拠点に活動している書家の桜鱗さんは「ことしは書家として勢いに乗れた年でした。地元の野草と書を組み合わせたオリジナル作品を制作しているので、来年はますます勢いを加速させ最終的には海外にも活動の幅を広げていきたい」。

運動教室に参加した68歳の女性は「イスラエルでの戦場をテレビで見ていたたまれないので、とにかく戦争を終わらせてほしい意味で戦争の戦です。多くの人に健康で長生きをしてほしいと思います」。
運動教室の講師は「コロナもあけていろんな会場で運動教室がいつも通り開催されているので、家から出て動いてほしいと思います。そういった人が増えてくれたらと思い、1年を過ごしてきたので動くの字を選びました」。

馳知事は、県議会の一般質問のあと、記者団の取材に応じ、「今年の漢字」について問われ、挑戦の「挑」だと答えました。
理由について馳知事は「挑戦に挑戦を重ねた。公約集をふだんから読み込みながら、1つ1つ調整して実現できるよう情報収集し、人事に取り組んできた。非常にいろんなことに挑んできた1年だった」と述べました。