盲ろうのトライアスロン選手 中田鈴子さんがスポーツ大使就任

目と耳に障害がある盲ろうのトライアスロン選手、中田鈴子さんが新たに石川県のスポーツ大使に就任しました。

「石川県スポーツ大使」に就任したのは、盲ろう者としてトライアスロンに挑戦しているアスリートの中田鈴子さんです。
中田さんは県内の大会に多く出場していることや、金沢に本社がある「金沢カレー」のチェーン店が中田さんの活動を支援していることなどから、県庁でスポーツ大使の委嘱状が馳知事から中田さんに手渡されました。
そして馳知事と歓談し、「障害のある人がスポーツに挑戦するには、伴走者など周囲のサポートが必要です。選手だけではなく、サポートする人たちの育成にもぜひ力を入れてほしい」と話していました。
県によりますと、中田さんは今後、スポーツイベントなどを通じて県民にスポーツの魅力や楽しさを伝えていく活動を行うということです。
中田さんは「障害があっても機会さえあればさまざまなことに挑戦できる。活動を通じて盲ろう者の存在を知ってもらい、もっと社会参加できるようになればいいです」と話していました。