AIカメラを活用 白山市の山間部に「無人販売所」開設

人口減少や高齢化が進む地域のいわゆる「買い物難民」を支援しようと、AI=人工知能を使ったカメラを利用した無人販売所が白山市の山間部に開設されることになりました。

白山市の白峰地区では山間部で人口減少や高齢化が急速に進むなか、地元住民が日常的に買い物で利用する商業施設の維持が課題となっています。
こうしたなか、食品や日用品を24時間、無人で販売する店舗が開設されることになり、8日、報道機関に公開されました。
運営企業によりますと、事前に顔やクレジットカードを登録しておくと、AI搭載カメラで利用者を特定し商品の棚のセンサーで購入する商品が判別され、レジがなくても自動的に商品決済が完了するということです。
この無人販売所は、12月下旬から、事前に登録した人は誰でも利用できるようになる予定で、1年間の実証実験を行った後、本格的な運用を目指すということです。
近くに住む70代の男性は、「ふだんは車で片道1時間ほどかけて、買い物に行っています。急に必要なものがあるときや地元にはない商品などを買うために利用してみたい」と話していました。
白峰観光協会の山口隆会長は、「地域の生活の基盤となる商店を持続させることで、地域全体の活性化につながってほしい」と話していました。