県と大学が協定 地元への就職増狙い

県内の大学を卒業する学生の地元への就職を増やそうと、石川県は大学と協定を結び、情報提供や資金面で支援していくことになりました。

7日、石川県が協定を結んだのは、金沢市の金沢星稜大学で、県庁には、大久保英哲学長らが訪れて締結式が行われました。
この中で馳知事は「若者に石川で就職し、活躍してもらうために大学と産業界が連携できるよう県も協力していきたい」と述べました。
これに対して、金沢星稜大学の大久保学長は「フィールドワークなど学びの場も地元に根ざしていて、こうした活動を就職での県内定着につなげたい」と話しました。
金沢星稜大学では、今後、観光業や製造業などの地元企業と協力し、学生向けのシンポジウムを開いたり、県内の企業に就職した学生の体験談をホームページに載せたりすることにしています。
県が就職促進の協定を結んだ大学は計4校で、それぞれ300万円を上限に支援することにしています。
県によりますと、大学生の昨年度末の県内就職率は、石川県出身の学生が75パーセント、県外出身の学生が15パーセントで、県は今後10年かけてそれぞれ10ポイント増やすことを目標に取り組んでいくことにしています。