馳知事・五輪招致発言 ”文部科学省からの指摘”「なかった」

石川県の馳知事は、東京オリンピックの招致に関する自身の発言をめぐり、これまで撤回に至った理由のひとつに挙げていた、文部科学省からの指摘が実際にはなかったと訂正しました。

馳知事は、11月に東京で行った講演で、官房機密費を使ってIOC=国際オリンピック委員会の委員に贈答品を渡したなどと発言し、その後、撤回しました。
これについて馳知事はこれまで「文部科学省からも指摘があり、事実誤認に基づく発言だったことを確認した」としていましたが、1日、記者団が「文部科学省は指摘はしていないと説明している」として事実関係を質問したところ、実際には指摘はなかったと訂正しました。
そのうえで「講演のあとに記者から指摘があり、私自身が事実誤認を確認した。文部科学省とはふだんから政策万般について意見交換しているが、そういったことも踏まえて、私の発言内容が誤解を与えかねないと私自身が認識した」などと述べました。
一方、馳知事は、IOCの広報責任者が贈答品としてアルバムを渡したのが事実だとしても、IOC倫理規定には抵触しないとする見解を示したことについて「自民党の招致推進本部長として、倫理規定を踏まえて活動をしていた。それ以上申し上げることはない」と述べました。