インフルエンザ患者急増で「インフルエンザ警報」発表

県内のインフルエンザの患者が急激に増えていて、大きな流行が続くことが懸念されるとして、石川県は29日、「インフルエンザ警報」を発表しました。

県によりますと、年内にインフルエンザの警報が出されたのは、過去10年では初めてです。
県によりますと、11月26日までの1週間に、県が指定する48の医療機関から報告があったインフルエンザの患者は、前の週より558人多い1453人で、1医療機関あたりの患者数は、30.27人となりました。
前回の18.65人から急激に増えていて、国が警報の基準と定める「1医療機関あたり30人」を超えたことから、県は「インフルエンザ警報」を発表しました。
県によりますと、過去10年で警報が出されたのは、年明けの1月から3月にかけてでしたが、年内に出されたのは初めてです。
また、県内では29日、新たに2つの学校で学級閉鎖の措置がとられるなど、集団生活の中で感染が拡大するケースも多く、今シーズンに入ってからあわせて96の学校で学年閉鎖や学級閉鎖などの措置がとられています。
県は、手洗いやこまめな換気など基本的な感染症対策を徹底するとともに、希望する人は、早めにインフルエンザのワクチンを接種するよう呼びかけています。