原発事故想定 住民参加避難する手順など確認の訓練  志賀町

原子力発電所がある石川県志賀町で、大きな地震が発生したという想定で訓練が行われ、住民たちは、原子炉から放射性物質が漏れ出した際に避難する手順などを確認しました。

訓練には、国や自治体、周辺の住民など1700人が参加し、志賀町で発生した震度6強の地震により、北陸電力・志賀原発2号機の原子炉を冷やす機能が失われ、放射性物質が外部に漏れ出したという想定で始まりました。
原発から8キロあまり離れた対策拠点の「オフサイトセンター」には、県や自治体、それに警察などの担当者が集まり、原子炉の被害や避難が難しい住民の状況を共有し、今後の対策を話し合う流れを確認していました。
また、原発から5キロ圏内の地域では、道路が損壊し車で避難できない場合の集合場所に指定されている小学校の校庭に住民が集まり、到着した自衛隊のヘリコプターで避難していきました。
参加した志賀町に住む60代の男性は「いつ原発事故が起きてもパニックにならないように、日頃からこうした訓練で避難方法を確認したい」と話していました。