オウム真理教関連団体「山田らの集団」 動向を引き続き注視

金沢市を拠点に活動するオウム真理教の関連団体「山田らの集団」について、関係機関や住民が対応を話し合う会議が開かれ、団体の動向を引き続き注視していくことなどを確認しました。

金沢市で開かれた会議には、県や市のほか、公安調査庁や警察の担当者、それに近隣の住民の代表などおよそ20人が出席しました。
金沢市の住宅地にはオウム真理教から名前を変えた「アレフ」から分派した「山田らの集団」と呼ばれる団体が拠点を置いていて、市や住民の団体によりますと今も4人から5人ほどが活動しているとみられます。
会議では、「アレフ」や「山田らの集団」などの活動を規制するための「観察処分」の期限が来年1月末に迫っていることを受けて、公安調査庁が10月、観察処分を3年間更新するよう公安審査委員会に請求したことが報告されました。
参加者は、広く情報提供を求めるなど団体の動向を引き続き注視していくことや、若い世代を対象にした啓発活動に力を入れることを確認しました。
周辺の住民でつくる「金沢オウム真理教対策協議会」の畠善昭会長は「若い世代の中にはオウム真理教の存在を知らない人もいますが、勧誘の手口は巧妙です。若い人の人生が狂わないよう地域住民の力で対策を続けていきたい」と話していました。