県内の梅毒感染者が過去最多 不安な人は早めに検査を

石川県内で性感染症の梅毒に感染した人が、過去最多となった去年をすでに上回っていることがわかりました。
県は、不安な人は早めに検査を受けるよう呼びかけています。

石川県感染症情報センターによりますと、ことし報告された梅毒の感染者は、10月29日までで49人となっています。
いまと同じ方法で統計を取り始めた1999年以降では、これまで最多だった去年1年間の41人をすでに上回っています。
梅毒は、主に性的な接触によって広がる細菌性の感染症で、治療せずに放置すると心臓や脳に合併症を引き起こすなど、深刻な症状を引き起こすことがあります。
また、妊婦が感染すると、死産や流産につながるリスクがあるほか、子どもが「先天梅毒」になり皮膚の異常や難聴といった症状が出るおそれもあります。
県は、県内の9つの保健所で電話相談や匿名での無料検査を受け付けていて、症状がある場合はすぐに医療機関を受診するとともに、不安を感じる場合もなるべく早く検査を受けるよう呼びかけています。