新たな経済対策 金沢市の運送会社「補助金の延長ありがたい」

新たな経済対策にガソリンなどの価格を抑えるための補助金の延長が盛り込まれたことについて、金沢市の運送会社は、「燃料代が上がると利益が出せなくなるので、補助金の延長はありがたい」と話しています。

金沢市に本社のある運送会社「北陸貨物運輸」は、東京や大阪など全国各地にトラックで精密機器や農産物を配送しています。
この運送会社では、トラックの燃料になる軽油を1か月に35万リットル使うということで、事務所の敷地内に設けられた給油スペースには、2日もドライバーが出発前に給油していました。
運送会社では、燃料価格が上昇していたことし8月は1か月の燃料代が去年の同じ時期と比べて300万円ほど、おととしと比べると1000万円ほど増えたということです。
ただ、ことし9月に政府の補助金が拡充されてからは、燃料代も去年と同じ水準に落ちついているということです。
新たな経済対策では、ガソリンなどの価格を抑えるための補助金を2024年4月末まで延長します。
こうした経済対策について運送会社の山田秀一社長は、「これ以上燃料代が上がると利益が出せなくなり、事業を続けられるか心配になっていた。補助金が延長されることはありがたい」と話していました。
その上で「原油価格がこれからどう推移するかは読めないし、来年4月以降もどうなるかはまだ心配な部分もあります」と話していました。