志賀町長の収賄事件 町役場捜索20箱以上の書類など押収

志賀町の小泉勝町長が、町が発注した工事の入札をめぐり、現金50万円を受け取っていたとして、受託収賄などの疑いで逮捕された事件で、警察は30日夜、志賀町役場を捜索し、段ボール箱20箱以上の書類などを押収しました。
小泉町長は、これまでのNHKの取材に対し、不正への関与を否定していました。

志賀町役場には30日夜6時半ごろ、石川県警のおおぜいの捜査員が集まり捜索に入りました。
この事件は、志賀町の小泉勝町長(57)が、ことし町が発注した配水管工事の入札で、参加業者に最低制限価格を漏らして落札させた見返りに、現金50万円を受け取っていたとして、受託収賄などの疑いで逮捕されたものです。
また、町長の妻も受託収賄などの疑いで逮捕されたほか、落札した土木会社の代表とその妻も、贈賄などの疑いで逮捕されました。
警察は、4人の認否について明らかにしていませんが、小泉町長はこれまでのNHKの取材に対し、「私は一切、関わっていない」と話し、不正への関与を否定していました。
警察の捜索は、31日午前0時すぎまで続き、志賀町によりますと、段ボール箱20箱以上の書類などが押収されたということです。
警察は、押収した資料などをもとに、入札のいきさつを詳しく調べることにしています。