志賀町の小泉勝町長が受託収賄などの疑いで逮捕

志賀町の小泉勝町長が、町発注の工事の入札をめぐり、参加業者に事前に最低制限価格を漏らし、その見返りに現金50万円を受け取ったとして受託収賄などの疑いで逮捕されました。
小泉町長は、NHKの取材に対し、「私は一切、関わっていない」と話し、不正への関与を否定していました。

逮捕されたのは、志賀町長の小泉勝容疑者(57)です。
警察によりますと、町が発注した配水管工事で、指名競争入札の参加業者に最低制限価格を漏らし落札させた見返りに現金50万円を受け取ったとして、受託収賄や官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。
また、町長の妻で会社役員の小泉美穂容疑者(56)も、受託収賄などの疑いで逮捕されたほか、落札した土木業者の代表、青谷武容疑者(83)と妻の勝美容疑者(76)も贈賄と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されました。
警察は4人の認否について明らかにしていませんが、小泉町長はNHKの取材に対し、「私は一切、関わっていない」と話し、不正への関与を否定していました。
志賀町は、ことし7月6日、老朽化した配水管工事の入札を行い、最低制限価格と全く同じ金額でこの業者が落札していて、警察は贈収賄の詳しいいきさつについて捜査を進めています。
《過去には》
県内で現職の自治体のトップが逮捕された事件としては、1998年に旧・松任市の市長が市の発注工事をめぐり業者から現金を受け取ったとする収賄事件や、1999年に旧・能都町の町長が職員採用の見返りに現金を受け取ったとする収賄事件がありましたが、2000年以降としては初めてとなります。