使えないコメを活用 新商品の製造販売へ 〜小松市〜

精米する過程で発生した食用に使えないコメを活用して新たなバイオマス商品として製造・販売する取り組みが、地元のJAなども協力して小松市で行われることになりました。

この取り組みは、「SDGs」につなげようと、精米する過程で生まれた食用として使えないコメを原料の一部に、プラスチック製品を製造する企業の技術を活用することでバイオマス商品に作りかえるものです。
すでに、「JALスカイ金沢」では、県外のコメを使ってできたスプーンを小松空港で販売してきましたが、地域貢献のため、今回は地元、小松で生産されたコメを活用することになりました。
27日は、小松空港に地元のJAや小松市の関係者などが集まり、今後、スプーンや箸として製造・販売する方針について話し合いました。
この中で、JAの担当者からは、食用として使えないコメが市内だけで年間約200キロ出ることが報告されたほか、製造する企業が市と協力してパッケージのデザインを市民から公募する方針が話し合われました。
今後、デザインなどを決めて、来年春をめどに販売を始める予定だということです。
製造する新潟県の企業の杉原孝行執行役員は、「こうした取り組みを通じて市民がSDGsについて考えるきっかけになってほしい」と話していました。