石川県信用保証協会 保証の融資は去年の3倍以上

中小企業の借り入れを保証している石川県信用保証協会が今年度の上半期に保証した融資の額は、去年の同じ時期の3倍以上にのぼりました。
ほとんどは新型コロナに対応したいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済猶予のための借り換えで、資金繰りの厳しさがうかがえます。

石川県信用保証協会によりますと、ことし4月から9月までの今年度の上半期に県内の中小企業など2718の事業者に対して金融機関からの借り入れを保証したということです。
保証を行った事業者の数は去年の同じ時期の1.9倍で、保証した融資の額は522億円と去年の同じ時期の3.4倍にのぼりました。
ほとんどの事業者はことし1月に県が設けた低金利の融資制度を利用していて、新型コロナに対応した実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済猶予を目的とした借り換えだということです。
事業の継続を断念したため、協会が「ゼロゼロ融資」の返済を肩代わりする「代位弁済」の件数も61件と去年の同じ時期の1.4倍になり、資金繰りの厳しさがうかがえます。
石川県信用保証協会は「ゼロゼロ融資の返済が本格化するなかで事業の継続をあきらめる事業者も増えている。金融機関などと連携して事業を継続してもらうための支援に力を入れていきたい」と話しています。