金沢市の水産卸売業者が雇用調整助成金2億円余不正受給

金沢市の水産卸売業者が雇用調整助成金2億円余不正受給

石川労働局は、金沢市の水産卸売業者が、適切な労働時間の管理を行っていないにも関わらず、新型コロナの影響で従業員に休暇を取得させたとする申請を行い、雇用調整助成金、2億1400万円あまりを不正に受給したと発表しました。

雇用調整助成金を不正に受給したのは、金沢市の近江町市場に本社を置く水産卸売業者「ヤマカ水産」です。
石川労働局によりますと、2020年3月からことし3月にかけて、労働時間の管理を適切に実施せず従業員の休暇の取得状況を正確に把握していないにも関わらず、休暇を取得させたとする申請書を作成し、雇用調整助成金、2億1400万円余りを不正に受給したということです。
労働局は支給の決定を取り消し、返還を命令していて、会社側は返還する意思を示しているということです。
労働局によりますと、今回の不正受給の金額は、雇用調整助成金に新型コロナの特例が適用されて以降、県内では最大となります。
ヤマカ水産の紙谷一成社長はNHKの取材に対し、「不正の認識はなかったが、明確な根拠を提示できないため、労働局の判断を真摯に受け止め一刻も早い信頼回復に努めたい」としています。