妊婦の安全性向上へ 搬送時の「遠隔分娩監視システム」公開

石川県は、妊婦を救急搬送する際の安全性の向上に向け、搬送中の妊婦と胎児をモニタリングするためのシステムを、18日公開しました。

県が公開したのは「遠隔分娩監視システム」です。
早産や胎児の心拍の低下などで緊急処置が必要となり、妊婦が高度な治療を受けるため金沢市の県立中央病院に搬送が決まったケースで活用されます。
導入されたセンサー内蔵の小型の機器は、搬送中の妊婦のおなかに装着され、子宮の収縮状態や胎児の心拍といった計測データが、県立中央病院でもリアルタイムで確認できるということです。
県立中央病院からは、妊婦とともに救急車両などに同乗する医師や助産師に対し、専門の医師によるアドバイスが可能となり、到着後も速やかな対応につながることが期待されるということです。
システムを開発したメーカーによりますと、5年前に開発されて以降、急速に利用が拡大していて、全国では、すでに150あまりの医療機関に導入されているということです。
石川県では、産婦人科医が不足する能登北部や南加賀などにある7つの医療機関に導入され、20日から運用が始まる予定です。
11月、市立輪島病院で出産を予定している女性は「先生にとっても楽になっていいと思いますし、緊急時でも安心感につながります」と話していました。
市立輪島病院で勤務する産婦人科医の桑原陽祐先生は「帝王切開が必要かどうかなど、一刻一秒を争う大事な判断をしやすくなると思います。人手不足の解消に向けた大きな1歩になると期待しています」と話していました。