県が観光関連のデータ公開 情報発信や観光振興策を検討

石川県は、兼六園の入園者数や、観光サイトへのアクセス数など観光関連のデータを10月からインターネットでまとめて公開し、官民で連携して観光振興策の検討や情報発信を図りたいとしています。

県が10月開設したのは、ミリ単位のきめ細かなデータという意味から「ミリー」と名付けたインターネットサイトです。
これまで県が集める観光関連のデータの公開は、毎年1回発行する冊子が中心でしたが、収集から分析・活用まで時間がかかるのが課題でした。
新たなサイトで公開するのは、金沢を訪れる観光客数の指標とされる兼六園の入園者数や、国・地域別の外国人の数、県観光連盟が運営するサイトへのアクセス数や性別・年代などの情報で、グラフや表とともにわかりやすく表示されています。
また、県が加賀地方と能登地方の約30か所でQRコードを使って行うアンケート結果も公表し、観光客の声を知ることもできます。
県は、観光事業者のほか、研究者などの利用も想定しているということで、「官民で連携した観光振興策の検討や効果的な情報発信などに役立てたい」としています。