東京・銀座の県のアンテナショップ来年3月に移転まもなく閉店

東京・銀座にある石川県のアンテナショップは、9年前にオープンし、首都圏からの誘客に活用されてきましたが、来年3月に移転が決まっていて、まもなく閉店します。
閉店前のイベントに訪れた買い物客からは、通い慣れた店舗の閉鎖を惜しむ声が聞かれました。

2014年10月にオープンした東京・銀座にある県のアンテナショップ、「いしかわ百万石物語・江戸本店」。
首都圏からの誘客を図ろうと、県や自治体が賃料を負担していて、地下1階から2階までのフロアに、地酒やお菓子など、石川の商品を売るコーナーや観光案内所が設けられています。
県は来年3月、600メートルほど離れた場所に店舗を移転し、3つあるフロアを1つにまとめ利用しやすい環境を整備する計画ですが、退去まで5か月ほどかかるため、今の店舗を10月9日に閉めることにしました。
閉店を前に、店内では6日から、石川県のブランド米「ひゃくまん穀」と、能登牛を使った特製の焼き肉丼が試食出来るイベントが開かれていて、訪れた人に県産の食材をPRしていました。
石川県は、新たな店舗のオープンまでは、都内の駅や百貨店に出張し、石川県の特産品の販売や観光のPRなどをしていきたいとしています。
東京都の40代の女性は「ここに来ると石川県の旅行を思い出すので大好きな場所でした。駅の近くで気軽に寄れたので、閉店はとても残念ですが、新しい店舗もぜひ行きたいと思います」と話していました。
「いしかわ百万石物語・江戸本店」の林久美子マネージャーは「店で手に取った地酒をきっかけに実際に石川県を旅行したというお客さんもいました。県の魅力の発信や誘客に役立ってきたと思うので新たな店舗にもまた訪れてほしい」と話していました。