「IoT」家電製品利用し高齢者見守りへ 能美市

インターネットにつながる「IoT」の家電製品を利用して1人暮らしの高齢者などの様子を見守るサービスが来年4月から能美市で始まることになりました。

能美市役所では2日、報道機関向けの発表会が開かれ、市の担当者や市と協力してサービスを開発した複数の大手電機メーカーの担当者が参加しました。
新たなサービスはインターネットにつながる「IoT」機器の普及が進む中、その技術を生かして高齢者の異変を察知するために考案されました。
具体的には、「IoT」を搭載したエアコンや空気清浄機などのセンサーを使って生活パターンを分析し、起きている時間帯に動きが見られないなど異変を察知した場合には地域の民生委員やかかりつけ医などにタブレットのアプリを通じて連絡する仕組みです。
能美市は市内で1人で暮らす高齢者100人ほどを選んだ上で、同意を得られた人を対象に来年4月からサービスを始めることにしています。
能美市によりますと、「IoT」の規格は各メーカー共通のものを採用したということで、複数のメーカーの製品を利用する見守りサービスは全国で初めてだとしています。
能美市の井出敏朗市長は「高齢者をはじめ子どもや外国人などすべての市民に安心・安全に暮らしてもらえるよう、デジタル技術を活用したサービスを広げていきたい」と話していました。