北陸鉄道 路線バスや鉄道路線の運賃値上げ 10月1日から

北陸鉄道は、金沢近郊などの路線バスや2つの鉄道路線の運賃を1日から値上げします。
バス運賃の値上げは、消費税の引き上げによる値上げを除けば26年ぶりとなります。

1日から運賃を値上げするのは、北陸鉄道の金沢近郊などを走る路線バスで、一律10円の値上げとなります。
また鉄道路線も、金沢と内灘を結ぶ浅野川線と野町と鶴来を結ぶ石川線が一律40円の値上げとなります。
これに伴い、バスと鉄道の通勤・通学の定期券も値上げされます。
バス運賃の値上げは、消費税の引き上げによる値上げを除くと平成9年以来、26年ぶりです。
値上げの背景について、北陸鉄道は、新型コロナの感染拡大で新たな生活様式が広がり、需要回復が見込めないことや燃料高騰による運行コストの上昇などを挙げています。
北陸鉄道の昨年度の収支は路線バスで4億4000万円あまりの赤字、鉄道で約1億8000万円の赤字と厳しい経営状況で今回の値上げによって収益を改善させたい考えです。
北陸鉄道は、「お客様には大変申し訳ありませんが、公共交通の維持のため値上げにご理解いただきたい。キャッシュレス決済の導入など今後、利便性の向上に注力したい」としています。