新幹線敦賀延伸「総持寺祖院」「妙成寺」が観光連携

北陸新幹線の福井県敦賀までの延伸に合わせて、輪島市の「総持寺祖院」と羽咋市の「妙成寺」が連携して、観光振興に取り組むため、貴重な仏具や建物を特別に公開することになりました。

これは20日、2つの寺の僧侶と、「のと鉄道」の社員が、記者会見を開いて明らかにしました。
2つの寺は来年3月の北陸新幹線の敦賀延伸を見据えて連携して観光振興に取り組むため、「総持寺祖院」では、鎌倉時代から伝わる寺を開いた瑩山禅師にまつわる仏具や生活用品を初公開する計画だということです。
また、「妙成寺」では、これまで檀家しか参拝できなかった国の重要文化財、「祖師堂」の内部を一般に初めて公開する方針です。
2つの寺は6年前から観光面で連携してきましたが、北陸新幹線の延伸でさらに能登地方に観光客を呼び込もうと企画し、今後、「のと鉄道」が旅行会社にツアー商品に組み込んでもらえるよう働きかけていくということです。
「総持寺祖院」の高島弘成さんは、「この企画を能登地方の活性化につなげていきたい」と話していました。
また「妙成寺」の大森教生さんは、「違う宗派が協力することで、地域の人たちの役に立ちたい」と話していました。