9月の北陸3県の景気 「持ち直している」10か月連続で維持

日銀金沢支店は、9月の北陸3県の景気について「持ち直している」という判断を、10か月連続で維持しました。

日銀金沢支店は、北陸3県の経済指標や企業への聞き取りなどから、今月の「金融経済月報」をとりまとめました。
このうち「個人消費」は、この夏の記録的な猛暑の影響で、百貨店やスーパーの飲料品や日傘・サングラスといった夏物商品の売り上げが好調だったほか、家電販売でエアコンや冷蔵庫の買い替え需要が伸び、「着実に持ち直している」としています。
ヨーロッパやアジアからの観光客も増加していて、ホテルや旅館の宿泊者数が着実に持ち直しているということです。
一方、「生産」は、スマートフォン向けなど電子部品・デバイスが低水準で横ばいの動きとなっているほか、繊維は持ち直しの動きが一服し、「弱含んでいる」としています。
こうした状況を踏まえ日銀金沢支店は、北陸3県の景気について、「持ち直している」という判断を10か月連続で維持しました。
その上で、先行きについては「物価上昇が続くなか、賃上げや最低賃金の引き上げを踏まえ、非正規労働者も含めた所得環境の改善が、どの程度継続するか注視していきたい」としています。