輪島の観光名所「千枚田」で稲刈りのイベント

輪島市の観光名所、「白米の千枚田」で、棚田のオーナーやボランティアたちが集まって、稲刈りが行われました。

輪島市の「白米の千枚田」は、日本海を望む斜面に約1000枚の棚田が並ぶ観光名所ですが、過疎化が進み農家が減少したことから、輪島市や観光協会などは景観を維持していくためオーナー制度を設けています。
18日に開かれた稲刈りのイベントには、県内をはじめ関東や東海地方などの全国各地からオーナーやボランティア、約300人が集まりました。
オーナーたちは、自分たちで田植えを行った棚田に入り、高さ1メートルほどに育ち黄金色の稲穂つけたコシヒカリの稲を、鎌を使って丁寧に刈り取っていました。
輪島市によりますと、5月の田植えのイベントでは隣の珠洲市で起きた震度6強の地震の直後だったため、参加予定者の約3割がキャンセルしましたが、稲刈りのキャンセルはほとんどなかったということです。
東京から来た小学2年の男の子は「稲刈りは初めてですが、おいしいお米が食べられるのを励みにがんばりました。届いたお米は卵かけご飯にして食べたい」と話していました。
収穫された稲は天日で乾燥させてから精米され、10月中旬以降にオーナーのもとに届けられる予定です。