加賀前田家ゆかりの宝物展 利家まつる尾山神社 金沢市
加賀藩の礎を築いた前田利家をまつる石川県金沢市の尾山神社では、創建150年を記念して、加賀前田家ゆかりの武具や美術品といった神社が所蔵する宝物の一般公開が9日から始まりました。
金沢市の尾山神社では、ことしで創建150年となるのを記念して、所蔵する加賀前田家ゆかりの刀剣や掛け軸など約50点を紹介する特別展が始まりました。
このうち、国の重要文化財に指定されている「蒔絵朱鞘大小拵」は利家が桶狭間の戦いで腰に差したとされています。
さやには金のまき絵により雲間にのぞく竜の姿が描かれていて、派手好きだったという若い頃の利家の人柄が伺えます。
また、利家が戦場で身につけたとされる4発の鉄砲の玉跡が生々しく残る鉄製の胴のほか、今回、初公開となる歴代藩主が描いたふすま絵なども展示され、会場は多くの人でにぎわっていました。
尾山神社の加藤治樹宮司は「初公開となる前田家ゆかりの品々を見られる非常に貴重な機会なのでぜひ皆さんに見てほしい」と話していました。
この特別展は今月9日から12日までの4日間、金沢市の尾山神社・金渓閣で開かれています。