金ぱくに印刷した写真の展覧会　金沢２１世紀美術館

特殊なプリンターで金ぱくに写真を印刷する技法で制作された石川県ゆかりの人たちの写真を集めた展覧会が５日から金沢２１世紀美術館で始まりました。

会場には石川県出身の写真家、織作峰子さんが手がけた金ぱくに印刷された写真が展示されています。
織作さんはユネスコの無形文化遺産に登録されている金沢の「縁付金箔」に特殊なプリンターで写真を印刷する技法を印刷会社とともに生み出しました。
展覧会では石川県ゆかりの１０４人の写真が展示され、このうち、大樋焼の作家で十代・大樋長左衛門の大樋陶冶斎さんの写真は、優しいまなざしが印象的です。
また、全国に知られるすし店「小松弥助」の店主、森田一夫さんの写真は店内で見せたリラックスした表情を写し取った１枚です。
織作さんによりますと、金箔はわずかな光でも輝きを放つため、写真と組み合わせることで人物の表情にも独特の味わいが生まれるということです。
白山市から訪れた男性は「展示会が行われると知ってから、ずっと楽しみにしてきました。実際に見てみると、どの写真も想像していたよりすばらしかったです」と話していました。
この展覧会は金沢２１世紀美術館で９月１０日まで開かれています。