ことし上半期の貿易収支は2年連続の赤字

ことし6月までの上半期に、石川県内の港と空港で行われた貿易の収支は2年連続の赤字となりましたが、燃料価格が落ち着いたため、赤字額は去年より縮小しました。

大阪税関金沢税関支署によりますと、ことし1月から6月までの上半期に金沢港と七尾港、それに小松空港で行われた貿易の総額は2409億円でした。
このうち輸出は1083億円で、去年の上半期と比べて18.8%伸びました。
主な品目では、アメリカなどに向けた金属加工機械が去年より84.9%増加したほか、アメリカやオランダなどに向けた建設用・鉱山用機械が去年より76.7%増えました。
一方、輸入は1326億円で去年の上半期と比べて2.5%減少しました。
これは、燃料価格が落ち着いたため、輸入に占める割合が大きい石炭や石油ガス類の額が減ったためです。
ただ、円安を背景に依然として輸入にかかるコストが大きいため、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は243億円の赤字となりました。
8年ぶりの赤字となった去年の上半期に続いて、2年連続の赤字となりましたが、赤字額は去年より縮小しました。
大阪税関金沢税関支署は「燃料価格の推移や為替変動の影響を今後も注視していきたい」としています。