来年春就職を希望する高校生の求人倍率3.79倍 過去最高に

来年春に県内の高校を卒業する予定で、就職を希望する高校生の求人倍率は、3.79倍と、去年を0.74ポイント上回り、統計を取り始めてから最も高くなりました。

石川労働局によりますと、来年春に県内の高校を卒業する予定で、就職を希望している高校生は、ことし7月末の時点で、去年よりも7.6%少ない1554人でした。
一方、県内企業からの求人は5893人と14.9%増加し、求人倍率も3.79倍と、去年を0.74ポイント上回り、比較可能な統計を取り始めたこの30年あまりで最も高くなりました。
産業別の求人数をみると、製造業が2086人で14.2%の増加、建設業が1207人で13.7%の増加、宿泊業・飲食サービス業が467人で21.6%の増加と、すべての業種で去年を上回りました。
石川労働局は「人手不足が顕著となり企業の採用意欲が高まる一方、卒業後すぐ就職せず進学する高校生が増えていることも、求人倍率の上昇の背景にあるとみられる」としています。
高校生の就職活動の採用選考は、9月16日から始まります。