北陸新幹線延伸　特急の直通列車なし”非常に残念”

北陸新幹線の敦賀延伸に伴う運行計画が３０日発表され、大阪や名古屋方面と県内を結ぶ特急は、敦賀止まりになることが決まりました。
七尾市の和倉温泉では、直通の特急がなくなることから、関係者は、「新幹線開通は喜ばしいが、直通列車がなくなるのは非常に残念で、今後、魅力アップにつながる誘客対策を検討したい」としています。

ＪＲ西日本は３０日、北陸新幹線の敦賀延伸に伴う運行計画を発表し、金沢・敦賀間が開業することで県内と大阪方面を結ぶ「サンダーバード」や、名古屋方面を結ぶ「しらさぎ」は、敦賀止まりになることが決まりました。
このため、大阪方面から「サンダーバード」を利用して七尾市の和倉温泉まで向かう場合現在は直通列車で行くことができますが、開業後は、敦賀に加えて金沢でも乗り換えが必要になります。
ＪＲでは金沢・和倉温泉間の特急「能登かがり火」について、１往復増やして、５往復で対応するとしています。
和倉温泉に同窓会のため訪れていた兵庫県の女性は、「羽咋市出身で特急をよく利用しますが、直通だと楽です。乗り換えが必要になり荷物も多いので、大変になります」と話していました。
和倉温泉観光協会の多田邦彦会長は、「新幹線の敦賀開通は喜ばしいですが、関西の駅で『和倉温泉行き』の表示がなくなり、乗り換えも必要になるので非常に残念です。今後は、魅力アップにつながる誘客対策を検討したい」と話しています。