小松市で高齢者が「eスポーツ」体験会 認知症の予防にも

高齢者にコンピューターゲームなどの「eスポーツ」を楽しんでもらい、認知症の予防につなげようという体験会が小松市で開かれました。

金沢大学と小松市が企画した体験会には、市内の60歳以上の人たち20人ほどが参加し、大学生や高校生に教わりながら「eスポーツ」に挑戦しました。
このうち、太鼓を演奏するゲームでは、音楽と画面の表示にタイミングをあわせるのに苦労しながらもリズムよく太鼓をたたいていました。
また、VR=仮想現実の空間で自分に迫ってくる物体を刀で切るゲームでは、ゴーグルをつけてコントローラーを動かす動作に慣れない様子でしたが、ゲームの世界に入り込んで楽しんでいました。
参加した80代の男性は「太鼓のゲームは初めてで、反射神経がないと難しいと感じましたが、脳が活性化されていい機会になりました」と話していました。
金沢大学医薬保健研究域保健学系の米田貢准教授は「世代間の交流が認知症の予防に効果的だと言われているので、eスポーツを通じて若者などさまざまな世代と交流してもらうのがいいと思います」と話していました。