北陸3県知事 新幹線延で広域観光促進について協力の方針確認

北陸3県の知事と北陸経済連合会が、来年春の北陸新幹線の福井県内延伸に向けて、誘客連携などの意見を交わす懇談会が開かれ、広域観光の促進について協力していく方針を確認しました。

23日、富山市で行われた懇談会には、富山県の新田知事、石川県の馳知事、福井県の杉本知事に加え、北陸の企業や団体関係者など、約80人が出席しました。
はじめに、北陸経済連合会の金井豊会長が「新幹線延伸を絶好の契機として、北陸への投資促進や観光需要の開拓に取り組む必要がある」とあいさつしました。
懇談会では、北陸新幹線の福井県内延伸に向けた誘客連携について意見が交わされ、富山県の新田知事は、「数十年に一度の絶好のチャンスで、北陸での広域観光を進めたい。観光案内所のスタッフの合同勉強会では、3県を周遊するモデルコースを検討して、こうした取り組みを今後も続けたい」と述べました。
また、福井県の杉本知事は、「新幹線を京都、大阪につなげることが重要で、3県で力を合わせたい」としたうえで「福井県でも来年フルマラソン大会を開始するので、3県マラソンスタンプラリーを行いたい」と述べました。
最後に石川県の馳知事は、「自転車で観光するサイクルツアーを北陸3県に拡大したい。また、インバウンドの早期回復のため、小松台北便の再開をふまえて、3県連携で台湾からの誘客についても取り組みたい」と述べました。
3県の知事は、北陸新幹線の福井県内延伸を契機とした広域観光の促進について、合同でキャンペーンを行うなど協力していく方針を確認しました。