県内のことし上半期の特殊詐欺被害 去年同様高い水準

石川県内でことし上半期に確認された特殊詐欺の被害は、去年と同様の高い水準となっていることが、県警察本部のまとめで分かりました。

石川県警察本部によりますと、ことし6月までの半年間に、県内で確認された特殊詐欺の被害件数は46件と、去年の同じ時期と比べ1件少なく、被害総額は9960万円と、約790万円減りましたが、いぜん高い水準となっています。
最も多かった手口は、身に覚えのない料金の支払いを求める「架空料金請求詐欺」で19件、次いで、「医療費の還付が受けられる」などと言ってATMに誘導し金を振り込ませる「還付金詐欺」が10件でした。
また、警察や市役所の職員などを名乗って暗証番号を聞き出し、キャッシュカードをだまし取る「預貯金詐欺」は7件と、去年の同じ時期の1件と比べ大きく増えています。
また、1人の被害額として最も多かったのは、ことし1月の「架空料金請求詐欺」で、小松市の70代の女性が約3500万円をだまし取られました。
警察によりますと、特殊詐欺のほとんどが、高齢者を狙ったものだということで、警察は身に覚えのないメールや不審な電話があった場合は、対応せずに家族や警察に相談するよう呼びかけています。