119番アプリ通報 利用拡大呼びかけ 金沢市と周辺自治体
金沢市と周辺の自治体は、聴覚障害者などがアプリで119番通報できるシステムを導入していますが、利用件数は導入後の9年間で20件にとどまり、消防は利用の拡大を呼びかけています。
金沢市は「NET119」と呼ばれる、聴覚などに障害があり電話での通報が困難な人がスマートフォンのアプリなどで119番通報できるシステムを、9年前に導入しました。
その後、金沢市の消防指令センターが119番通報を受けている周辺の自治体でも導入が進み、かほく市、津幡町、内灘町でも「NET119」が使用できるようになりました。
「NET119」では自治体に申請した住所のほか、外出先でもGPS機能で居場所を簡単に通報でき、文字のやりとりで体調や現場の状況なども伝えることができます。
しかし、8月8日の時点で「NET119」による通報は、運用開始から9年間で20件にとどまっているということです。
金沢市消防局の消防指令センターは「聴覚や言語に障害がある人たちも、アプリで簡単に通報できるので、命や健康を守るため積極的に活用してほしい」と話していました。