命の大切さを考える「平和展」開催 七尾市

戦時中の写真や平和をテーマにした作品を通じて、戦争の悲惨さや命の大切さを考える展示会が、七尾市で開かれています。

JR七尾駅前の商業施設に設けられた会場には、広島と長崎に原爆が投下された直後の写真や、子どもたちが平和をテーマに制作した作品など、100点あまりが展示されています。
このうち、25年前に地元の小学生たちが制作した紙芝居「七尾の大人」は、戦時中に市内に強制連行されてきた中国人のうち15人が亡くなったことを題材にしています。
その50年後に再び七尾市を訪れた中国人が、自分たちを差別しなかった地元の理髪店の男性を「立派な大きな心の持ち主」という意味の「大人だった」と表現したことが紹介されています。
また、中学生の宮本夢奈さんの「心の傷」という作品は赤いハートにヒビが入り、下から炎が迫っている様子が描かれ、戦争の心の傷は治らないことを表しています。
会場を訪れた男性は「原爆の写真を見て悲惨さがわかりました。子どもたちにも平和への思いが広がっていけばいいと思います」と話していました。
この展示会は「フォーラム七尾」で8月18日まで開かれています。
※11日、16日は休館