奥能登地域のJA合併 県内最多の農家加盟「JAのと」誕生

奥能登地域にある2つのJAが、1日合併し、県内で最も多い農家が加盟する、新たな「JAのと」が、誕生しました。

輪島市と穴水町、それに能登町の一部を担当する「JAおおぞら」と、珠洲市を担当する「JAすずし」は、1年前から合併に向けた準備を進めてきました。
「JAのと」の誕生を記念する式典は、1日、穴水町で開かれ、農家の代表や職員など、あわせて70人あまりが出席し、テープカットをして合併を祝いました。
今回の合併は、農家の高齢化や担い手不足、そして肥料などの資材の高騰といった多くの課題を抱えるなか、組合員の要望に応えられるよう経営基盤を強化することなどを目的としています。
穴水町に本店を置く「JAのと」は、正組合員にあたる農家の数は8600人あまりと、県内15のJAで最も多く、農産物や加工品などの取扱額として今年度は約25億円を目標としています。
「JAのと」の藤田繁信組合長は「この地域の農業は厳しい状況ではあるが、地元の自治体などと協力を図っていく。まずは能登半島という全国的な知名度を生かし、農産物のブランド化を進める」と話していました。