金沢の伝統芸能 中学生が鑑賞

子どもたちに地元の伝統芸能に触れてもらおうと、金沢市の中学校で笛や三味線などによる演奏会が開かれました。

金沢市の金石中学校で披露されたのは、江戸時代から伝わる「金沢素囃子」です。
笛や三味線などの演奏家8人が訪れ、2年生およそ130人を前に180年前に作られたという「君が代松竹梅」という曲などが演奏されました。
生徒たちは、優雅な音色を響かせた演奏に静かに聴き入っていました。
18日の演奏会では楽器を紹介する時間も設けられ、生徒たちは、小鼓は息を吹きかけて湿らせることで音色を調整することや、三味線は演奏全体をリードする役割を担っていることなどを学んでいました。
また、演奏する際に意識していることについて生徒が質問すると、大鼓の演奏家は「それぞれが目立とうとするのではなく足並みを揃えた演奏をすることが大切です」と答えていました。
参加した生徒は「日本文化が感じられる演奏でとても素敵でした。これからもいろいろな音楽に触れてみたいです」と話していました。
鑑賞会はことし11月まで金沢市内の各地の中学校で行われるということです。