障害者の雇用促進へ 企業対象にセミナー

障害者雇用を促進するため、県内の企業を対象に受け入れる際のポイントを伝えるセミナーが、6日県庁で開かれました。

企業に義務づけられている障害者の法定雇用率は、来年4月以降、段階的に引き上げられることになっています。
これに向けて県や石川労働局の担当者などが障害者を受け入れる際のポイントを伝えるセミナーが県庁で開かれ、県内の製造業や金融業など14社が参加しました。
このなかで障害者の就職支援などを行う石川障害者職業センターの担当者は、雇用を進めるためには本人の得意なことやできることに合わせて仕事を任せることが重要になると話しました。
そして、具体的な業務内容の設定は社内の業務を洗い出した上で業務を細分化し、得意な分野に集中してもらう方法や、工程を簡単にしたり、職場環境を見直したりして働きやすくする方法があると説明していました。
このあと参加した人たちは、グループに分かれて発達障害のある人を会社で雇用する場合にどのような業務を具体的に任せていくのか話し合っていました。
銀行で人事をしているという50代の男性は、「きょう学んだことを持ち帰り、行員全員で障害者の人と一緒に働ける組織作りをしていきたい」と話していました。