サポートカー限定免許 県内で初の取得の男性を広報大使に任命

高齢ドライバーによる交通事故が全国で相次いだことなどを受けて、去年5月に制度が始まった「サポートカー限定免許」。
この免許を、県内で初めて取得した男性が、警察から広報大使に任命され、高齢者に向けて限定免許を取得した利点について話しました。

「サポートカー限定免許」は、自動ブレーキやアクセルペダルの踏み間違い防止などの、安全機能を備えた「サポートカー」のみを運転できる免許です。
この免許を県内で初めて取得した、坂井喜一さん(82)が、23日、警察から限定免許をPRする広報大使に任命され、金沢市の公民館で委嘱式が行われました。
そして、坂井さんは、さっそく公民館に集まった老人会のメンバーに、危険に対し自動で車が止まるので、安心して運転が出来るようになったことや、家族や友人の安心につながっていることなど、限定免許を取得した利点について話しました。
「サポートカー限定免許」は、去年5月に導入以来、県内で取得した人は、23日までにわずか3人にとどまり、制度の普及が課題となっています。
参加した80代の男性は「高齢のため視力も落ちてくおそれがあるので、最近、サポートカーに変えました。今後は限定免許の取得も考えていきたい」と話していました。
また、坂井さんは「高齢になると、反射神経や体力も落ちるので、車を乗り続けたい高齢者には、限定免許の取得を検討してほしい」と話していました。