卯辰山花菖蒲園の花しょうぶ イノシシ被害で開花する花激減

花しょうぶの名所として知られる金沢市の卯辰山花菖蒲園では、ことし、イノシシによる被害で、開花する花が、例年と比べて大きく減るという異変が確認されています。

金沢市の卯辰山花菖蒲園は、100種類20万株の花しょうぶが、毎年この時期に見ごろを迎えますが、ことしは開花する花の数が大きく減っていて、例年と比べ、さみしい光景が広がっています。
金沢市によりますと、去年の夏以降、イノシシが土の中のミミズを狙い、花しょうぶを根元から掘り起したため、例年より開花する花が3割ほど減少しているということです。
こうしたイノシシによる被害は、おととしから確認されていて、金沢市は、ことし3月に監視カメラやイノシシの侵入を防ぐネットを設置して、来年に向けて対策を強化しているということです。
一方、敷地内の花しょうぶの一部や、3000株のアジサイは、例年通り見ごろを迎えているということで、14日も家族連れなどが訪れて、花を眺めたり写真を撮ったりしていました。
かほく市から訪れた女性は「思っていたよりもさみしい光景だったので残念ですが、アジサイはきれいでした。また来年、来てみたいです」と話していました。
金沢市・緑と花の課の中谷裕一郎担当課長は「全体的に花付きが悪くなり残念ですが、美しく咲いているものやアジサイもあるので、ぜひ見に来てほしいです」と話していました。