金沢市内で不法滞在のベトナム人ら30人余を摘発 

在留期限を過ぎて不法に滞在していたなどとして、石川県警察本部は、金沢市内のマンションで暮らしていたベトナム人ら30人あまりを13日朝、出入国管理法違反の疑いで摘発しました。
いずれも解体現場などに派遣され働いていたということで、警察は一部を逮捕した上で、不法就労の実態や経緯についても詳しく調べています。

捜査関係者によりますと、金沢市内のマンションの複数の部屋で暮らしていたベトナム人やカンボジア人あわせて30数人が、13日朝、出入国管理法違反の疑いで警察に摘発されました。
技能実習生などとして日本に滞在したあと、在留期限が過ぎても不法に滞在していた疑いなどが持たれていて、警察は一部を逮捕した上で、残る20人あまりを名古屋出入国在留管理局に移送しました。
摘発された外国人はいずれも解体現場などに派遣されて仕事をしていたということで、警察は派遣していた会社の関係者から事情を聞くなどして、不法就労の実態や経緯についても詳しく調べることにしています。
マンションの管理会社によりますと、少なくとも数年前から、複数の部屋に外国人が暮らしていて、ゴミの捨て方などをめぐり、ほかの住民とトラブルになったケースもあったということです。
マンションの近くに住む20代の男性は「朝や夜に数人でマンションに住む外国人が歩いているのを見かけましたが騒がしいとまでは感じませんでした。在留期間は法律で決まっているので守るべきだと思います」と話していました。
台湾からの30代の留学生は「私は留学生の在留資格でことしから日本に滞在していますが、きちんと滞在期間を守らないといけない。在留期間を過ぎて滞在するのは悪いと思います」と話していました。