北陸信越運輸局が4年ぶりに貸切バス対象に街頭監査

夏に向けて観光客の増加が見込まれるなか、北陸信越運輸局は、4年ぶりに貸切バスを対象に運転手の健康状態や勤務状況をチェックする街頭監査を行いました。

この街頭監査は、7年前に大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故を受け、北陸信越運輸局石川運輸支局が実施しています。
新型コロナの5類移行などで夏に向けて観光客を乗せた貸切バスの増加が見込まれる中、9日は、4年ぶりに金沢市小将町の駐車場で、監査を事前に知らせない抜き打ちの形で、運輸局職員が調査を行いました。
そして、バスの運転手に対し、体調不良や疲労を感じていないか尋ねたうえで、酒を飲んでいないかのチェックも行っていました。
また、バスのルートやツアー日程などが記載されている「運行指示書」を携行しているか調べ、運転の合間に十分な休憩が取れているかなど、勤務状況を細かく確認していました。
石川運輸支局によりますと、9日は、あわせて11台の貸切バスを監査しましたが、違反は無かったということです。
北陸信越運輸局石川運輸支局の猿谷克幸支局長は「観光シーズンを前に、運行管理や定期点検をしっかり行ってもらい、安心安全に運行してほしい」と話していました。