身寄りない人の問題訴え歩いて日本縦断の男性

『身寄り』がないという理由で、単身の高齢者などが直面しているさまざまな問題について、日本を歩いて縦断しながら訴えている男性がいます。
24日、石川県内を歩いていた男性に話を聞きました。

『大丈夫、何とかなる』というスローガンを背中に、石川県能美市を歩いていたのは、須貝秀昭さんです。
須貝さんは、看護師や社会福祉士の資格を持ち、ふだんは新潟県で『身寄り』のない、単身の高齢者などをサポートするNPOの代表として活動しています。
家族や親せきが、もともといなかったり、頼れる関係になかったりして、身寄りが無い状態の人は、「身元保証人」がいないことを理由に、部屋の契約を断られたり、介護施設への入所や医療機関への入院がスムーズにいかないケースが多くあり、須貝さんは、こうした問題について目を向けてもらいたいと、日本を歩いて縦断しています。
4月、沖縄本島の最南端、喜屋武岬を出発し、100日間かけて、徒歩で日本の最北端・北海道の宗谷岬を目指すことにしていて、今、困りごとがある人や、この問題に関心がある人は、自分が代表を務めるNPO、「身寄りなし問題研究会」のホームページを通じてアクセスしてほしいと呼びかけています。
須貝さんは「旅の中で身寄りがない人から話しかけられたり、支援団体などから連絡が来たりもします。活動を通じて問題を解決するためのネットワークを広げたい」と話しています。