相次ぐ地震被害 「しちりん」製造会社が製作再開 珠洲市

去年6月の震度6弱と5月5日の震度6強、2度にわたる地震で続けて被害を受けた石川県珠洲市の「しちりん」の製造会社では、被害が小さかった工場でのしちりんの製作が再開され、窯の修理の作業も始まっています。

特産のけいそう土を使った「しちりん」を製造販売している珠洲市の会社では、5月5日の地震で本社工場の建物が傾くなど大きな被害があり、去年6月の地震で倒壊し、クラウドファンディングで募った資金で再建したばかりの焼き窯も再び被害を受けました。
隣の地区にある第2工場は被害が小さかったことから、そちらに作業場を移し、製造や出荷を再開しています。
従業員が、一部が欠けてしまったしちりんを修復したり、金具を取り付けたりする作業をしていました。
この第2工場の焼き窯も、れんがが一部崩れるなど被害があり、地元の左官業者が来て修理の作業を始めていました。
しちりんの製造会社の玉置仁一社長は「どうしていいかわからず悩んでいましたが、窯が復活すれば、生産全開になると思うので、できるだけ早くそうなるように努めたい」と話していました。