地震で珠洲・見附島一部崩落 ドローンで被害調査

海に浮かぶその姿から「軍艦島」とも呼ばれる珠洲市の観光名所「見附島」。去年に続き5月5日の地震でも、崖の一部が大きく崩れていることが確認されていて、民間の測量会社がドローンを使った独自調査を始めました。

珠洲市で18日、ふだん、文化財の調査を行う金沢市の測量会社が、去年に引き続き、独自で、ドローンを使った調査を始め、レーザーで見附島の形を測量したり、島の崖に変化がないかカメラで撮影したりしました。
測量会社では今回の調査をもとに、見附島を立体化した3Dデータを作成し、去年の地震のあとのデータと比べ、形がどのくらい変化したか石川県と珠洲市に報告することにしています。
調査を行った「太陽測地社」の能西一統括本部長は「崩落規模は去年よりことしのほうが大きいとみられる。調査結果を活用し県や市などで今後の対策などを検討してほしい」と話していました。
調査に立ち会った見附島を管理する住吉神社の橘重克宮司は「自然のことでしかたないがこれ以上、崩れないよう現状の姿を後世に残したい」と話していました。